IBM PureApplication System (以降、PureApp) は、ハードとソフトを一体にした垂直統合型製品であり、専門家の高度な知見やノウハウ (=Expert Integrated System) が事前に組み込まれています。利用者の観点では、導入容易性、導入フェーズの工数削減、システムの安定稼動、ワンストップサービス等、今までは考えられなかったメリットを享受できます。
しかしながら、バックアップや監視などの運用項目に関しては、従来型システムと同等の工数が必要になるため全工程におけるインパクトは限定的ではないか。3:7の法則とも呼ばれているが、 IT 投資額のうち3割が構築コスト、7割が運用コストになります。然るに、 PureApp を利用したとしても、システムのトータルコストを大きく削減できないと巷で噂されています。そこでこの記事では、お客様事例を元に、仮想アプリケーション・パターンを利用して運用コストを削減する画期的な方法について説明していきます。第1回目は、仮想アプリケーション・パターンを選択した理由と、第2回目以降のベースとなるシステム・プラグインとパターン・タイプの開発方法を解説します。
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